30
1月

友人 吉田亮人

今日友達について。

友達、吉田亮人。写真家であり、元小学校教師。

彼とは滋賀大学教育学部時代の友達で、大学時代は毎日のように遊んでいた。かれこれ14年くらいの付き合いになる。

大学時代は一緒に買い物いったり、おしゃべりをしたりするような仲だった。その後、お互い進路がバラバラになり、僕は大学院で教員の勉強から建築の勉強へフィールドを変え、彼はタイに日本語の教師をやりにいった。

その間もタイと千葉で手紙を送りあったりして連絡を取り続けていた。結構不安な毎日を送っていたから非常に心強くて、その手紙のすべてを大切にとっている。

2005年の夏には二人で西日本全部をまわるヒッチハイクの旅にでかけた。野宿をしたり、知らない人に泊めてもらったり、70人を超える人たちと知り合いになった。この旅が今の僕らの原点になっているような気がする。これに関しては、いつかイベントをしたいなと彼とはよく話をしている。それくらい僕らに影響があった旅だった。それ以降も再度二人でヒッチハイクにでかけた。

その後、僕は会社で設計の仕事に就き、彼は教師になった。仕事をしながら一緒にバンドを組み、社会人とは思えないくらいライブをしまくった。

ある日、彼は写真家になると言ってきた。前々から言ってはいたが、ほんまかい!って思ったのを覚えてる。彼は結婚していたし、子供もいたから。写真家って周りになかなかいてないし、収入の得る方法もイメージできへんかったので、非常に驚いた。正直、難しいんちゃうかっていうのが心の中にあった。彼は写真は好きやったけど、そういった勉強をしていたわけではなかったから。

でも、彼はすごい。本当にパワーがある。大学時代は人見知りで、全然社交的ではなかったのに、ヒッチハイクの影響なのか、どんどん積極的に活動をして今では雑誌で彼の写真を見かけるのも珍しくないくらい。どんどん外にでて、インド、チベットなど海外に出かけ、写真をとりまくって技術だけじゃ取れない、彼だから撮れる写真を撮ってきてる。展覧会にいって写真を見たが圧巻だった。僕は写真のことはよくわからないけど、友達の僕からしたら技術なんてどうでもいいやろって思える写真の数々があった。とにかく良かった。作品が良いことももちろんだが、こうやって人に見てもらえるような活動に踏み出せてることに安心もした気がする。

僕は建築も写真も音楽も料理も映画も芸術も、制作者が持ってるバックグラウンド、人間性、活動の共感性、そういったものが作品を完成させているって思ってるけれど、彼を知りすぎている僕は彼の写真のすばらしさがわかると思ってる(勝手におもってる)。人間味あふれてて、まじめな顔をしている被写体をとっている彼の姿が目に浮かぶ。きっと彼は言葉の通じない外人にも日本語で(時折英語で)ちょっとだけチョケながら、右脳を全開パワーにして写真の構図を決めて、タイミングを決めて、シャッターをきってるはず。とった後はちょっとだけ笑いながら「ありがとう!また逢おうぜ」とか適当に言ってると思う(予想ですよ)。

書き出すと終わらないので、このへんで。

彼のオフィシャルHPはこちらです。ぜひ見てあげてください。次回の完成物件は彼が撮ってくれるそうなので乞うご期待。

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